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タベサクの食レポブログ!

日本(と時々海外)で印象的だったお店の料理を主観全開でレポートします。うん万円する鉄板焼き料理から、メイド喫茶の魔法がかかったスイーツまで!

食レポ#014[台湾編その1] 台湾を訪れたら、夜市は絶対に行くべし!飯もウマいし思いがけない出会いがあるかも!"台北 士林夜市"

毎日がお祭りのような夜市のフードコートは、友達同士で色んなメニューをシェアしながら食べるのがオススメ!"魯肉飯"と"空芯菜の炒め物"

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2016 Oct

台湾は、以前からずっと行きたかった国の一つであり、この機会を逃すと恐らく2度と行けないのではないか、と思い急遽行く事を決意した。雑誌はトリコガイドMapple plusを、ネットはtripadvisorretripを駆使し、主要な観光スポットや人気のレストランについてとことん調べた。

まず、台湾のどこに宿を取るかを吟味するため、Googleマップ上で少しでも気になったお店に手当たり次第に保存マークをつけ、その全てを回るために一番アクセスの条件が良い場所を検討した。結果、台北の"中山"という駅に近いホテルが最適と判断した。私は、台北市内を隅から隅まで歩くつもりでいたので、市内のホテルを3泊で予約した。

台北にはMRTと言われる鉄道機関があり、中山駅は"淡水信義線"と"松山進展線"という2つの路線を通っており、台北市内各所へのアクセスが楽である。

 

日も暮れ始めていた18時頃に松山空港に到着して最初の感想は、『蒸し暑っっ!!』である。台湾は比較的温暖な国で、雨も多いが10月頃は昼間はTシャツ1枚でも出歩ける。街並みも、中国と日本と沖縄と他のアジア圏の全ての要素が交わったような印象を受け、なかなか面白い。

 

ホテルにチェックインした頃にはもう19時を回っていた。このまま近場のお店で食事を済ませるのは少しもったいないと思い、かねてから行こうと思っていた士林夜市へ行く事にした。

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士林夜市は、数ある台北の夜市の中でも最も規模の大きい夜市で、全てのお店を回るにはいくつもの道に入らないと制覇できないほど広大だ。雰囲気は原宿とアメ横を足してさらにカオスにしたようなイメージを想像してもらうと良いかもしれない。エリアや通りごとに飲食店や雑貨屋、ゲーム店やプチプラファッションのお店やドラッグストアなど、とにかくここに来れば大抵のものは手に入ると言っても過言ではない。とにかく色んなものが安い。果たして、この中で著作権をクリアしている商品は果たしてどれだけあるのだろうか…と心配になった。

 

飲食店の数と種類も豊富で、その気になれば屋台の食事だけでお腹を満たすこともできる。しかし、イートインできる所が少ないので、ゆっくりと食事をするのは難しいかもしれない(ティッシュ等のアメニティーに関しては日本のそれと同じだと思っていると、不憫な思いをすると思う。ウエットティッシュは必須アイテムだ)。また、意外にもアルコールを販売している出店がほとんど無いため、お酒と一緒にご飯を食べたい人は困ってしまう。そんな人はどこに行けばいいかというと、"士林市場(Shilin Market)"という複合商業施設だ。

 

"士林市場(Shilin Market)"は、ちょうど市場のど真ん中に位置する縦長の総合ショッピング施設で、地上階は主に射的などのゲームを楽しめる店が、地下はフロア全体がフードコートになっている。地下のフードコートは、当然テイクアウト専門のお店もあれば席に座ってお酒を飲みながらゆっくり食事できる所もある。どの店舗も客引きだらけで、初めて訪れた人にとってはどこのお店が美味しいのか見当もつかない。見極めるコツとしては2つある。1つは、メニュー写真で自分が食べたいものや美味しそうなメニューがある店を選ぶこと。そしてもう1つは、お客さんが多い店を選ぶこと。この2点を意識して選べば、まず大きな失敗はしない、と思う。

 

私も、お客さんで賑わっている店舗の1つに腰掛け、まずはビール、オカズとして"空心菜の炒め物"、そして台湾名物の1つである"魯肉飯(ルーローファン)"を注文した。台湾のビールは、基本的にあっさりとした薄味で、タイ等のビールと比べてクセがあまりなく飲みやすい。そして何より、市場のご飯は総じてものすごく安い。確か魯肉飯は100円くらいだったと思う。量も茶碗くらいのサイズの器に盛られて出てくるが、色々食べたい人にとってはむしろ都合が良い。

 

肝心の"魯肉飯(ルーローファン)"は、値段の割にビックリするくらい美味い。甘辛いタレが絡んだ牛肉のそぼろのようなものがご飯の上に乗っている、台湾版の牛丼のような逸品だ。牛肉は脂身も多めで肉のサイズも挽き肉と比べるとやや大きめでゴロゴロしているため、とてもジューシーだ。タレは多めに掛かっていてご飯に侵食していくので、ご飯がワシワシ進む。台湾料理は、臭豆腐など八角等のクセの強い香辛料を使った料理もあり、好き嫌いが分かれる料理もいくつかあるが、その点魯肉飯は日本人にとってはビギナー向けのオススメ料理だと思う。

 

ビールも美味い!魯肉飯は評判通り美味い!空心菜の炒め物も普通に美味い!と一人で食事を楽しんでいると、隣の席の集団の一人がお箸を落っことしてしまったようだ。私が拾って渡してあげると、『すんません、どうもありがとうございます〜』との返事が。なんと、相席していた集団は日本人だった。聞くところによると、関西の方から旅行でやってきたおばちゃん3、おじちゃん1の仲良し4人組で、明日帰国するらしい。関西独特のノリと方言で皆とにかく明るく、特に一番近くに座っていたおばちゃんは、こんな所で一人でご飯を食べている私に俄然興味が湧いたらしく、根掘り葉掘り聞いてくる。一人で来たん?結婚してるん?何の為に来たん?どこに住んでるん?ととにかく質問攻めだ。こちらが若者だからと、自分達で注文した料理を全ておすそ分けしてくれた。水餃子や海老の炒め物、麺などこれから頼もうとしてたものを全て食べられたのはありがたい。

 

仕事は何してるん?と聞かれたので、私は正直に『デザイナーをやってます』と答えた。すると、突然隣のおばちゃんは、私にサインを書いてくれと頼んできたではないか!それまでの人生で、サインを書いたことなんてもちろんない。正直、もしサインをねだられたらどうしよう…と妄想したことなら数回だけあるが、実際にそんなことが、しかも台湾で起こるとは思わなかった。もちろんサインの書き方なんて決めていなかったので、それっぽく見えるような筆跡でフルネームをアルファベットで書き、隣に似顔絵を書いて渡してあげた。

おばちゃんはえらく喜んでいた。私も照れながらも少し嬉しかった。そして、おばちゃんは私にこう言った。

 

『このサインは大事に保管しとくわ!将来あんたが売れっ子のデザイナーになった時に、値打ちがつくかもしれんからな!だから、アンタ仕事頑張ってや!そんでもしテレビに出るようになったら、台湾でこんなおばちゃんがいたってことを言うんやで!約束やからな!』

 

まさしくTHE 関西人という発想と発言だったが、私はその言葉がすごく嬉しかった。仕事や人生の事で悩んで、先が見えないような心境だった当時の私にとっては、充分すぎる励ましの言葉のように感じられた。正直、今まで出会った誰よりもこのおばちゃんのためにこれから再び頑張ろう、と思えた。思いがけない出会いとなったが、私にとってこのおばちゃん達との出会いは台湾旅行で間違いなく一番の思い出だ。

 

台湾は、人の優しさに思いがけず出会える国なのかもしれない。

 

 

一晩中遊んでいられる度:★★★★★

人の優しさに巡り会える度:★★★★

リーズナブル度:★★★★