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タベサクの食レポブログ!

日本(と時々海外)で印象的だったお店の料理を主観全開でレポートします。うん万円する鉄板焼き料理から、メイド喫茶の魔法がかかったスイーツまで!

食レポ#031 たった7€のピザが、日本で食べた全てのピザを超える味だった"マテーラ Oi Marì"[1stイタリア編 その2]

トマトソース・モッツァレラチーズ・バジル・ピザ生地 全ての素材のポテンシャルがオール100点満点の芸術的ピザ"マルゲリータ"

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2016.Sep

イタリア旅行2日目、私たち夫婦は早朝にホテルを後にし、マテーラという都市を目指した。ローマテルミニ駅で鉄道の出発を待つ間、駅構内のカフェテリアで流し込むようにカフェラテとチョコクロワッサンを頬張る。これが数百円の代物とは思えないくらいうまい。イタリアに限らず、スペインなどのヨーロッパ圏はそのへんのカフェやベーカリーで売ってるクロワッサンがビックリするくらい美味しい

マテーラはイタリアのバジリカータ州にある都市で、国の形で言うと土踏まずのあたりに位置する。"サッシ"と呼ばれる洞窟をくり抜いて作った住居の集積で都市が成り立っており、世界遺産にも登録されている。日本に住んでいる人にとっては、あまり聞きなれない国かもしれない。かくいう私も、イタリアに行くまでこの都市の存在すら知らなかった。なにせアクセスにはローマからバスや鉄道を乗り継いで数時間かけて移動する必要があるし、ガイドブックでもせいぜい1見開きほどしか紹介されないようなマイナーな所だ。マテーラは、妻がその存在を発見し熱望した町だった。確かに、写真で見るマテーラの景色は美しい。軽いノリで行ってみる事にした。

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朝8時くらいにローマのホテルを出発し、鉄道を3回ほど?乗り継いでやっと着いたのは13時頃。目の前には、未だかつて見たことの無い不思議な光景が広がっていた。本当にそびえたつ崖のような景観の中に住居が敷き詰められている。まるでファンタジー映画の世界である。フラットな地形の上に立方体の建物が並ぶのが街のあるべき姿という常識を簡単にブチ破られた気分だ。道と言えるような広い道路もあるが、まるで蟻の巣のように無数の小道や階段が町中にはりめぐらされている。タクティクスオウガの空中庭園ステージみたいだ!としか例えられない自分のボキャブラリーの乏しさを恨みたい。

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しばし異空間の世界に圧倒された後、私も妻も空腹なことに気付く。もちろんここに来るまでにトリップアドバイザーでマテーラの中の評判のお店はチェックしていたが、とにもかくにも早く何か食べたい。結局、ホテルのすぐ目の前にある"Oi Marì"というピザ屋に入る事にした。元々候補としては優先順位の低い店だったが、それでもトリップアドバイザーではマテーラのレストラン300件程の中で30位くらいにランキングされている店である。

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店に入って驚きなのは、店の中が洞窟を掘ったような造りになっている!遠い昔に洞窟を掘って住んでいた名残が、形をほぼ変えずにそのままお店として活用されているとは驚きだ。ピザとパスタがオススメらしいので、素直に従い王道のマルゲリータピザを注文する事にした。イタリアに来てまだ3度目の食事で、何よりも初の本場でのピザである。

 

"Oi Marì"のピザは、2〜3人でシェアするのにちょうどいいくらいのやや小ぶりなサイズで、何よりもたったの7€である。

なのに

たった7€のピザなのに

日本で食べてきた全てのピザを

あっさり超えたのだった!

食べた瞬間に口にしたのは、「ヤバい」という言葉。「ヤバい」以外の言葉が出てこない。何がヤバいって、ピザのポテンシャルが引き出されすぎていてヤバい。トマトソース・モッツァレラチーズ・バジル・ピザ生地 全ての素材のポテンシャルがオール100点満点状態だ。見た目も至って普通のマルゲリータピザ、むしろ少しそっけない見た目なのに、素材のポテンシャルをMAXまで引き出すとピザはここまで美味くなるのか!特にトマトソースは、注文を受けてから畑に行って取ってきたものなんじゃないか、というくらい新鮮だ。本場の格の違いと、イタリアの底力を痛感させられた。

 

人生初の5泊のイタリア旅行で色んなものを食べたが、その中で一番美味しかったものはどれかと聞かれたら、私は迷わずこのマテーラで食べたピザを挙げる。シンプルイズベストという言葉のお手本のような逸品だ。マテーラは、元々天然酵母のパンが美味しいことで有名で食事も美味しい。まだまだマイナーでアクセスが大変な街であるが、それでもわざわざ行く価値は十分にあると思う。

 

素材のポテンシャル:★★★★★

ヤバみ:

シンプルさ: