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タベサクの食レポブログ!

日本(と時々海外)で印象的だったお店の料理を主観全開でレポートします。うん万円する鉄板焼き料理から、メイド喫茶の魔法がかかったスイーツまで!

食レポ#035 ナポリを見てきたので死にます!味と値段は比例しないと痛感した思い出[1stイタリア編 その5]

新鮮な素材は色鮮やかさが違う!港町ナポリの魚介類は期待通り新鮮そのもの"魚介のサラダ&ポモドーロ"

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  • ナポリ観光の目的は、青の洞窟!

イタリア3日目、まるで夢だったんじゃないかというほど一瞬で神秘的だったマテーラでの1日を過ごした後、我々は片道15€ほどの高速バスを使いナポリを目指した。ナポリを訪れる目的はただ一つ、青の洞窟である。

 

青の洞窟はカプリ島という島にある超有名観光スポットで、ナポリからクルーザーを使いアクセスする。天候や海の状態等、いくつかの条件を全て満たしていないと入る事が出来ない、運だめしの要素が含まれているスポットである。

結論からいうと、我々夫婦は一発目の挑戦にして奇跡的に青の洞窟の中に入る事ができた。向こう数年間分の運を使い果たしてしまったようである。内部の様子はここではあえて伏せておく。是非自分の目で確かめてみてほしい。

 

  • ナポリの街事情

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ナポリには2日間滞在し、青の洞窟へ向かうツアーや市街の観光を楽しんだ。「ナポリを見て死ね」というセリフはあまりにも有名で、スパッカナポリを始め観光スポットは様々なお店や飲食店がひしめき合い、人々の行き交いで活気付いていた。どのお店も食べ物の見せ方が素敵で、ショーウインドウの様子を撮影して写真集が作れるほどである。

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しかし、同時に治安が悪い事でも有名で、被害を受ける事こそ無かったものの、都市部でも移民と思われる人々が路上で物を売ったり騒いだりしており、そこかしこにゴミが散乱している箇所があったりと、中々ゲットーな側面も持ち合わせた本当に死にそうな予感もする街である。幸い我々夫婦はトラブルには一切遭わなかったが、ガイドブック等に記載されている通り、人通りの少ない路地は極力歩かない事が無難だ。

 

  • ナポリの食事情

ナポリの食事情はというと、イタリア国内でも特に美食の地として知られている通り、庶民派から高級料理まで様々なレストランが存在する。定番のピザを始め、海に近い立地を活かしたシーフードまでバリエーションも多彩だ。コーヒーの味にも定評があり、市内の至る所に美味しいコーヒーを味わえるカフェがある。

 

ナポリに限らず後日訪れたローマに行っても感じたが、イタリアは値段と味が全然比例しない店が多い。一見寂れてそうで値段も安いお店の料理がものすごく美味しかったり、逆にガイドブックにも取り上げられていて内装も豪華な高級店の料理が味が濃すぎてイマイチだった、なんてことが多々あった。特に今回の旅行は、前者のパターンが圧倒的に多く、料理の質は値段では計れない事を痛感した。

 

  • イタリアで冷たいコーヒーは貴重?

特に記憶に残っているのが、カプリ島行きの船の出発を待つ間に入った港のカフェで何気なく頼んだ"カフェ・フレッド"が意表をつく美味さで、思わずおかわりをしてしまうほどだった。直訳すると冷たいエスプレッソという意味で、その名の通りエスプレッソ並みに味が濃いフラペチーノのような感覚のドリンクである。照りつけるような太陽の下で飲む濃厚で甘味のある"カフェ・フレッド"を豪快にグイッと飲み干す快感は、イタリアならではの楽しみかもしれない。冷たいコーヒーを味わいたいときはこの"カフェ・フレッド"や"カフェ・シェケラート"というメニューを覚えておくとお得だ。

 

そもそも、イタリアのカフェやバールではアイスコーヒーを始めとする冷たいコーヒーというものが存在しない。日本語や英語で「アイスコーヒーあります」と謳っているお店もあるが、大抵は普通に淹れたコーヒーやエスプレッソに氷をブチ込んだだけのものなので、日本で飲んでいるものを想像していると痛い目にあうかもしれない。

 

小汚いが味は確かなレストラン"Ristorante A Figlia d'O Luciano"

今回紹介するお店は、ナポリ入りした初日の夜に訪れた"Ristorante A Figlia d'O Luciano"というレストランだ。我々が宿泊していたホテルから徒歩5分ほどの距離にあり、ナポリ中央駅からも徒歩10分程でアクセスできる位置にある。ガイドブックには載っていないマイナーさで、ネット上の評判は「お店が汚い」「お店のキレイさはともかく味は抜群」「リーズナブルで味も上々」「店長のおじさんがぶっきらぼうだけどチャーミング」等の口コミが多く見られる。結論から言うと、その口コミはどれもほぼほぼ当たりだった。

 

お店に到着すると、まだオープンしたばかりなのかお客さんは1組しかいなかった。その日は比較的穏やかな気候だったので、テラス席をチョイス。大学の学園祭の模擬店か!と思うほどの簡易的なテーブルと椅子、仕切りのカーテンである。お世辞にもキレイとは言えない内装だ。デートで活用するのは絶対にオススメしない。飲み物を注ぐコップがプラスチック製というところがトドメだ。まぁ、味が良ければ全てを許そう、そう割り切っていた。

 

我々が入店してから程なく、お客さんが入ってきたのだが、なんと日本人だった!後日知ったのだが、どうやらこのお店はイタリア好きの日本人の中では有名なお店のようで、日本語のメニューが用意されていたり、日本人が食レポをしたブログの記事が出力されて置いてあるなど、日本人観光客に対する対応がかなり充実していた。料理に対する期待も高まった。

 

前菜にシーフードたっぷりのサラダ、メインにこの店のオススメメニューとされるポモドーロを注文。

 

前菜のシーフードサラダは、ライ麦のパンの上にムール貝やエビ・タコの魚介類や大粒のオリーブの実などが色鮮やかに盛られている。全ての素材が新鮮でみずみずしい!恐らく塩とバルサミコ酢というシンプルで薄味の味付けでありながら、素材一つ一つに染み渡っていている。噛めば噛むほど素材本来の旨味が引き出される。下に敷かれているライ麦パンは、ドレッシングが染み込んで少ししんなりした状態で、パンに色々な旨味が馴染んでいて美味しい。

 

メインのポモドーロはお店のイチオシメニューで、やや太めのパスタでムール貝やアサリがこれでもかというほどに乗っている。ローマで食べたムール貝に比べやや小ぶりではあるものの、負けず劣らず身はプリプリだ。残量を気にせずに食べられる量を提供してくれるのは、本当に幸せな事である。ざっくりと手で潰されたトマトの酸味がアクセントで、パスタや魚介とよく絡み相性抜群だ。

 

サラダとパスタに共通して言えるのは、とにかく素材の一つ一つの色が鮮やかなことである。これが着色でなく天然の鮮やかさである事が驚きだ。もちろん味も絶品だ。イタリア人はこんなに新鮮なものを毎日当たり前のように食べているのかと思うと、とても羨ましく思う。

 

イタリアで美味しいご飯を食べたいけどお金が…という人には是非オススメしたいお店である。但し、お店に清潔感や雰囲気を求めてはいけない。あくまで純粋にナポリの新鮮な食材を楽しんでいただきたい。

 

魚介と野菜の新鮮度:★★★★★

お手頃かつ美味度:★★★★

お店のキレイさ:★★