数ある大阪グルメの中でも2番目に紹介したかった!それくらいここの寿司は「超」絶品です。"つかみ寿司 上まぜ"
Since 2016〜
このブログで紹介したい大阪のお店は、少なく見積もっても20店くらいあるのだが、その中でも2番目に紹介したい程衝撃を受けた味がある。それが、大阪の中心街から少しはなれた大阪市中央市場内にある寿司屋"中央市場ゑんどう"だ。

トリコガイド 大阪 2nd EDITION (エイムック 3263 トリコガイド)
- 作者: トリコガイド編集部
- 出版社/メーカー: エイ出版社
- 発売日: 2015/12/19
- メディア: ムック
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"中央市場ゑんどう"の存在を知ったのは、2015年版の"トリコガイド"のとある1コーナーで、モーニングのオススメ料理の1つとして取り上げられていた。店自体は朝5時から営業しているので、混雑を避けたければ早めに行く事をオススメする。実際、私は2016・17と深夜バスで大阪へ行った際、早朝難波駅に着いたらまずここに直行している。
大阪で寿司?粉もん食べてればいいんじゃないの?と思う方もいるかもしれないが、実は大阪は寿司も侮れない。というか、私はここの寿司がうますぎてここ以外の寿司屋を知らないので、なんとも言えません。。。
私がこのお店に興味を持ったのは、この店特有の寿司の作り方にある。まず、シャリは少し温かみの残った酢飯を使っており、握る際は強く握りこまずに仕上げる。これが"つかみ寿司"と呼ばれる所以で、実際に食べると程よい人肌のシャリが口の中でホロリとほぐれ、口の中で寿司ネタと良い感じに絡まってくれる。店内には英語表記のメニューも置いてあるので、海外からの人気の高さが伺える。
ここのオーソドックスなメニューは"上まぜ"と呼ばれる握りの盛り合わせで、おまかせのネタ5貫が1セットになって出てくる。おかわりをするごとにネタの内容が微妙に変化し、4セット食べれば旬のネタが一通り楽しめるようになっている。まず、一つ一つのネタの厚みが尋常じゃなく、尚且つ新鮮さがハンパない。中でも私がダントツで感動したネタは、"お決まり"と位置付けられたトロである。
正直、私はマグロ全般が苦手で、今まで敬遠していた。あの血生臭い感じの味がどうしても気になってしまうのである。しかし!ここのトロは!全く!全くと言って良いほど臭みが!血の味が!しない!!何なのだろうか、厚切りの極上の霜降り牛を食べているかのような、トロの濃厚さと旨味だけが口の中で広がる。"サシ"がこれでもか!というほど入っている。正直、ここまでうまいと感じたトロは築地でもお目にかかった事が無い。ニクい事に、このトロはおかわりして出てくるほぼ全ての皿にデフォルトで乗っている。しかし、全然飽きない。むしろ何度でも口に入れたくなる。日本中の全てのトロがこの味ならば、人類皆幸せになる事だろう。
もちろん他のネタも全てうまいので、一部をダイジェスト的に紹介しよう。
- 穴子
脂がよくのっており、口の中に入れるとシャリと共にホロホロとほぐれる。甘めのタレが穴子の風味とマッチしている。
- ホタテ
とにかく身が分厚い。表面のコンマ数ミリはとてもコリコリとしているからなのか、一噛み目はコリコリとした食感が素晴らしい。二噛み目以降は、内側の柔らかさがダイレクトに伝わり、口の中はトロットロである。
- いくら
プチプチとした食感が楽しい。温かいシャリとの相性がとても良い。
- ハマチ
特有の強いコクとコリコリとした食感で存在感を出しつつも、上に乗せられた大根おろしのあっさり感が力を発揮し、さっぱり食べやすくなっている。
- アワビ
5貫で1000円の握り盛り合わせに、アワビが含まれているなんて!それだけでも驚きなのだが、ネタの新鮮さも感動ものだ。肉厚でコリコリとした食感を残しながら、噛んでいくと驚くほどたやすくほぐれてしまう。まさに絶妙な柔らかさだ。
"つかみ寿司"は、当ブログで取り上げているお店の中でも特にオススメのお店の一つだ。先入観を捨てて、大阪の寿司を是非一度味わってみてほしい。というより、ここ以外の大阪の寿司屋を知らないので、大阪の美味しい寿司屋をご存知の方がいたら、教えて下さい。
トロの概念が変わる度:★★★★★
シャリの温度と硬さのさじ加減:★★★★★
ネタの新鮮さ:★★★★★